Biophilia 6

特集: 視覚メカニズムから探る脳の世界

      

「人の目を見て喋れ」ということは、口をすっぱくして指導される社会人としての基本的なマナーだ。というのは「目は口ほどにものをいう」からである。

このことは、視覚の助けを借りることにより、伝達される情報量が格段に増えることを意味する。拡大率を極端に上げると、光のタイルによって構成された漠としたモザイクの集合も、ノーマルな倍率に戻すと、美しい風景や魅力的な美女の映像としてパソコンのスクリーンに浮かび上がる。ことほどさように「見るという行為」、「見るという機能」は不思議のかたまりだ。

本特集では、「見る」という行為、目の疾患について、視覚メカニズム、それを司る脳のしくみから迫る。また、網膜の再生、人工網膜の実現へ向けた研究も紹介する。
不思議にあふれた視覚の迷宮に一歩踏み込んでみよう!

もくじ

【巻頭エッセイ】科学者・技術者の夢[特別編]

「笑い」と「健康」の関係の科学的な解明を目指して
―笑う門に健康を―
澤田隆治(帝京平成大学現代ライフ学部 人間文化学科 教授 笑いと健康学会 会長)

【巻頭言】生命科学の進展に寄せて

21世紀の研究では、広く「生命循環の場」を重視すべき
西頭徳三(富山大学 学長)

【特集】視覚メカニズムから探る脳の世界

ものの見え方は、知れば知るほど豊かになる
―視覚とは―
佐藤宏道(大阪大学医学系研究科認知行動科学)
網膜の障害に対する脳の反応
―網膜損傷と視覚中枢の可塑性―
今村一之(理化学研究所 脳科学総合研究センター)
ヒトはどこまで見えているのか?
―ヒトの視野―
松本長太(近畿大学医学部眼科学教室)
眼の病気と脳の病気との関係を探る
―網膜疾患と脳機能障害―
原英彰(岐阜薬科大学生体機能分子学講座)
人工網膜の実現へ
―眼球埋め込み用人工網膜チップ―
小柳光正、田中徹、富田浩史(東北大学)
網膜の再生によって視力を取り戻す
―網膜再生医療研究の現在―
高橋政代、万代道子、秋元正行(京都大学医学部附属病院)

【連載】

最新実験技術 第6回トランスレーショナルリサーチにかかせないバイオイメージング技術
小林英司(自治医科大学分子病態治療研究センター)
最新実験技術 第6回PETによる薬物標的分子のin vivoイメージング
須原哲也(独立行政法人放射線医学総合研究所分子イメージング研究センター)
東洋医学と生命科学の融合を目指して 第1回東洋医学と富山大学21世紀COEプログラム
嶋田豊(富山大学医学部和漢診療学講座)
東洋医学と生命科学の融合を目指して 第1回漢方医学における「証」の科学的解析
済木育夫(富山大学和漢医薬学総合研究所)

【総説】

進展する人工骨
―骨再生へ向けて―
袴塚康治(オリンパス株式会社)
昆虫工場
―カイコによる有用物質の産生―
宮嶌成壽(塩尻ロマン大学 学長)

【インフォメーション】

研究室訪問 Vol.05藻類で地球を救う
工学院大学工学部応用化学科生物機能化学研究室(平野研究室)
官庁インフォメーション

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この巻号について

第2巻 第2号 (通巻6号)

Biophilia 6

特集: 視覚メカニズムから探る脳の世界

発行日: 2006年6月 1日

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