Biophilia 8

特集: 理科教育を考える

      

昨今「理科離れ」が話題となっているが、その実情とはいかなるものなのだろうか?

理科離れとは何か、なぜそのような問題が起きているのかを検証する。

また、理科離れを防ぎ、科学創造立国日本を目指した理科教育への新たな取り組みを紹介する。

もくじ

巻頭エッセイ

生命と縄の秘密
八木マリヨ(環境芸術家)

【特集】理科教育を考える

日本における理科教育の現状と問題点
―理科離れとは―
鳩貝太郎(国立教育政策研究所 教育課程研究センター):(文・構成:編集部)
子どもから大人まで、科学技術の普及を目指して
―科学技術理解増進事業の展開―
前田義幸(科学技術振興機構 科学技術理解増進部)
企業―学校連携型の科学教育システムで日本の科学離れを防ぐ
丸幸弘(株式会社リバネス)

【連載】

東洋医学と生命科学の融合を目指して 第3回和漢薬の品質の多様性と標準化
―人参類生薬について
小松かつ子(富山大学和漢医薬学総合研究所)
東洋医学と生命科学の融合を目指して 第3回痒みと和漢薬
倉石泰(富山大学薬学部薬理学研究室)

【総説】

ウナギの大回遊
―謎はどこまで解き明かされたか?―
塚本勝巳(東京大学海洋研究所)
動物にアルツハイマー病はあるのか?
―老齢犬の脳病変から老化の進化を考える―
中山裕之(東京大学大学院農学生命科学研究科獣医病理学研究室)

ビオフィリア座談会第1回

実験動物の福祉と動物実験の倫理
―動物実験のあり方、捉え方を考える―
石井敦子(環境省)、片平清昭(福島県立医科大学)、小林英司(自治医科大学)、清水弟(朝日新聞社)、樋野興夫(樋野興夫)

【インフォメーション】

海外科学雑誌情報 Silva Scientiae
久原孝俊(順天堂大学大学院医学研究科アトピー疾患研究センター)
Capsula Verborum

"Capsula Verborum"とは、ことば(verbum)の小箱(capsula)というラテン語である。("capsula"「小さないれもの」が英語"capsule"「カプセル」の語源となった。"cap"とは「つかまえる、取り込む」の意。"ula"は指小辞。)

さて、「冥王星」は英語で"Pluto"という。われわれは、小学校の頃から、「水金地火木土天海冥」と語呂合わせで惑星"planet(s)"の名前(順番)を覚えてきたが、では、英語圏の人々はどのようにして惑星の名前(順番)を覚えるのだろうか。英語圏の人々では、

"My Very Educated Mother Just Served Us Nine Pizza pies."

(Mercury, Venus, Earth, Mars, Jupiter, Saturn, Uranus, Neptune, Pluto)

という短文で記憶するようである。このように、記憶を助けるための方法を"mnemonic device(s)"という。日本語の「富士山麓オーム鳴く」に相当するのだろう。(ちなみに、Jupiter、Neptune、Pluto は、ローマ神話における兄弟の神であり、それぞれ、天空、海、冥界(黄泉の国)の神である。"Pluto"「冥界の王」、すなわち「冥王」である。)

研究室訪問 Vol.06誰もが天寿を全うできる世界を目指して
官庁インフォメーション

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この巻号について

第2巻 第4号 (通巻8号)

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特集: 理科教育を考える

発行日: 2006年12月 1日

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