Biophilia 2

特集: 宇宙生物医学 -未来への招待-

      

20世紀に開かれた宇宙への扉。われわれはこの21世紀にどこまで進出できるだろうか。本特集では、宇宙環境が及ぼすヒトへの影響や日本が開発した実験装置など、夢の宇宙生活実現へ向けたステップとして行われている生命科学研究を紹介する。扉の向こうには果たして何が待ち受けているのだろうか? 3・2・1・Lift Off!

(特集編集担当:吉崎 理華)

もくじ

【巻頭エッセイ】科学者・技術者の夢

おいしく食べて健康づくり
"Eat well, be well"
鳥居邦夫(味の素株式会社ライフサイエンス研究所)

【特集】宇宙生物医学―未来への招待―

宇宙旅行は過酷?
―宇宙旅行のストレス―
立花正一(宇宙航空研究開発機構有人宇宙技術部宇宙医学グループ)
宇宙飛行では、身体的ストレスと精神心理的なストレスとの両方がかかる。本稿では、宇宙飛行にはどのようなストレスが伴うか、また、それを克服するための研究を紹介する。気軽な宇宙旅行は果たして実現できるのだろうか。
ヒトは宇宙で生存できるのか?
―宇宙医学:心循環器と自律神経の変化―
神谷厚範(国立循環器病センター研究所)
宇宙では、人体にさまざまな変化が生じる。本稿では、宇宙飛行士が行っているシミュレーションからわかった、心循環・自律神経系の変化など宇宙滞在で起こる人体の変化について紹介する。
宇宙と地球を行き来する生活を目指して
―宇宙環境での神経・筋の反応―
石原昭彦(京都大学大学院人間・環境学研究科神経化学研究室教授)
宇宙環境では、重力、磁場、気圧、放射線などが地上とは異なるレベルで生体に影響を与える。本稿では、宇宙環境での神経・筋の反応を解説することにより、宇宙と地球を行き来する生活を迎えることができるのかを検証する。
宇宙生活実現は「魚」がカギ
―宇宙用水棲生物実験装置と宇宙実験―
内田智子(三菱重工業株式会社 神戸造船所)
宇宙の微小重力環境を利用して、重力と生物との関係を調べるさまざまな研究が行われている。日本が中心となって宇宙実験を行ってきた実験モデルとして水棲生物が挙げられる。本稿では、宇宙環境利用研究における水棲動物の特徴と有用性、これまでに日本が開発した実験装置、そして、国際宇宙ステーションに向けて検討されている宇宙実験の計画や実験装置について紹介する。
宇宙への本格進出を前に
―宇宙実験動物の福祉と倫理を考える―
片平清昭(福島県立医科大学医学部附属実験動物研究施設)
国際宇宙ステーションの完成を目前にして、人類が宇宙環境に本格的に進出する時代となりつつある。本稿では、NASAの研究機関で体験した動物実験を基にして宇宙関連の実験動物の福祉と倫理の問題を考える。

【連載】

最新実験技術 連載第2回Luciferaseを利用したがん研究
大澤一郎、松本光史、村上孝、小林英司(自治医科大学分子病態治療研究センター臓器置換研究部)
最新実験技術 連載第2回Luceferase Naked DNA遺伝子導入法の肝移植実験への応用
井上成一朗(ドイツバイエルン州立レーゲンスブルク大学)、小林英司(自治医科大学)
ヒトと動物の共生へ 第2回イヌによるアニマルセラピー
―現代的意味と事例について―
井本史夫(井本動物病院 獣医師)
若き教授が熱く語る「研究論文の書き方」第2回外科学教室における研究のあり方とその論文化
山上裕機(和歌山県立医科大学外科学第2講座)

【総説】

ゲノム科学の新展開
榊佳之(独立行政法人理化学研究所ゲノム科学総合研究センター)
エボラ出血熱とマールブルグ出血熱
―その診断と対策の現状―
西條政幸(国立感染症研究所ウイルス第1部)
ICHの最近の動向
宮嶌宏彰(株式会社新日本科学)
実験動物の飲料水
―中国の現状―
劉陽(慶應義塾大学医学部・中国医科大学)

【インフォメーション】

研究室訪問 第2回ロボット工学が解明する人間科学
官庁インフォメーション
<文部科学省ライフサイエンス課からのお知らせ>
生命倫理・安全に対する取り組みについて
<文部科学省科学技術政策研究所>
ライフサイエンス研究の今後30年の動向予測
<農林水産省 消費・安全局衛生管理課のお知らせ>
飼料等に使用される「遺伝子組換えトウモロコシ(Bt10)」について

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この巻号について

第1巻 第2号 (通巻2号)

Biophilia 2

特集: 宇宙生物医学 -未来への招待-

発行日: 2005年6月 1日

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