Biophilia 10
特集: 生命の起源に迫る
生命はどこからきたのだろうか?
という問いは古くからさまざまな形で人々に論じられ、それを探るための試みも数多く行われてきた。生命の起源は未だ謎であり、その探求は現在も脈々と続いている。
本特集では、まず、生命の起源論の歴史を概観し、現在日本で出されている最新の仮説、理論を取り上げる。また、すべての生物に共通の祖先遺伝子を探る試みを紹介する。生命の起源論の今に迫る。
(特集担当:海野隆)
もくじ
【巻頭言】生命科学の進展に寄せて
動物福祉と動物実験代替法への考慮の必要性について
【特集】生命の起源に迫る
生命の起源
―その諸説粉々―
GADV仮説から見えた生命誕生への新たなシナリオ
生命は地下で生まれた
―「太古の海は生命の母」の呪縛を解く―
生命の"もと"は宇宙から?
―高分子態複雑有機物と生命の起源:がらくた分子から生命へ―
遺伝子からどこまでさかのぼれるか
―全生物共通の祖先遺伝子を探る―
【連載】
ヒトの心の発達とその精神病理の理解を目指して 第1回情動発達とその障害発症機構
―扁桃体の役割―
ヒトと動物の共生へ 第8回水族館で海獣と暮らす
東洋医学と西洋医学の融合を目指して 第4回脳血管性認知症病態モデルにおける和漢薬作用
【総説】
someone-Biophilia連動企画二酸化炭素を減らして地球温暖化を防ぐ
―長期的展望に立つ光合成微生物の利用―
someone-Biophilia連動企画微細藻類を用いた二酸化炭素固定技術の紹介
―事業会社としての取り組み―
ディープインパクト号は空を飛んで走るのか?
前立腺がん治療薬開発物語
―ペプタイドホルモンの試験管ガラス壁への吸着防止方法から前立腺がん治療薬開発まで―
記事広告
ジェネリック医薬品とは
―その現状と課題―
高き峰めざして
―高峰譲吉の生涯とその業績―
乳児栄養研究における人工哺育システムの開発
Biophilia 対談
こころと医療―医師と患者のよりよい関係を築く―
【インフォメーション】
海外科学雑誌情報 Silva Scientiae III
Capsula Verborum
体細胞クローン(動物) : an animal cloned from somatic cells胚性幹細胞(ES細胞) : embryonic stem cell
胚盤胞 : blastocyst (初期胚)
内部細胞塊 inner cell mass: ICM
ヒツジ : Ovis aries
マウス : Mus musculus
ウシ : Bos taurus
ブタ : Sus scrofa domesticus (Sus scrofaはイノシシ。)
ネコ : Felis silvestris catus (分類学上の名称はイエネコ。Felis silvestrisはヤマネコ。)
ウマ : Equus caballus
ラット : Rattus norvegicus (分類学上の名称はドブネズミ。)
イヌ : Canis lupus familiaris (分類学上の名称はイエイヌ。Canis lupusはタイリクオオカミ。)
オオカミ : Canis lupus
研究室訪問 Vol.08ナタデココでナノサイエンス
―安全・安心のナノテクを目指して―
官庁インフォメーション