Biophilia 12

特集: 「がん」制圧の最前線 ─病状、原因、治療。そして未来─

      

近年の我が国での死因のトップは「がん」。がん死の1位は肺がんで、次いで胃がん、肝臓がん、膵臓がん、乳がんと続く。本特集では「がん」について、その症状、原因、治療についての総論、そして、肺がん、胃がん、乳がんについての最新の診断、治療法について、さらに、末期のがんで訪れるさまざまな痛みをやわらげることを目指した緩和ケアについて、最前線でご活躍の方々に解説していただいた。

(本特集企画の制作にあたり、総論を執筆いただいた西條長宏先生にご協力いただきました。感謝申し上げます。)

もくじ

【巻頭言】生命科学の進展に寄せて

生命科学と生物多様性
岩槻邦男(兵庫県立人と自然の博物館 館長)

【特集】「がん」制圧の最前線―病状、原因、治療。そして未来―

「がん」とは
―その原因、症状―
西條長宏(国立がんセンター東病院)
新しい肺がん治療
―EGFR阻害剤:バイオマーカーを用いて患者を選択する―
田村研治(国立がんセンター中央病院 第一領域外来部通院治療センター)
胃がん
―診断・治療の最前線―
室圭(愛知県がんセンター中央病院薬物療法部)
乳がん
―診断・治療の最前線―
中村清吾(聖路加国際病院ブレストセンター乳腺外科)
がんの痛みをやわらげる
―緩和ケアと疼痛コントロール―
木村秀幸(岡山済生会総合病院)
文部科学省「がんプロフェショナル養成プラン」について
文部科学省高等教育局医学教育課

【連載】

ヒトの心の発達とその精神病理の理解を目指して 第2回感情と記憶
―海馬における相互作用の解明―
関野祐子(東京大学医科学研究所神経ネットワーク分野)
ヒトの心の発達とその精神病理の理解を目指して 第2回血小板由来増殖因子の情動を含む高次脳機能における役割解明へのアプローチ
笹原正清、石井陽子、尾矢剛志、濱島丈、石澤伸(富山大学大学院医学薬学研究部)
生き物たちに向けてきたまなざし 第2回ナチュラルデータと取り組んだ歴史
2 増大する情報量からシステムの模索へ
西村顯治(慶應義塾大学名誉教授)
ヒトと動物の共生へ 第10回ハトとヒトとの関係史
渡辺茂(慶應義塾大学文学部)
化学進化論で探る生命起源 第2回化学進化に関する実験的アプローチ
村江達士(九州大学名誉教授)

【総説】

someone-Biophilia連動企画神経ネットワークがつくられるしくみの中に病気治療の鍵がある!
―ゴミの掃除屋CRAGによる遺伝子治療の試み―
柳茂(東京薬科大学生命科学部分子生命科学科)
someone-Biophilia連動企画皮膚を通してアレルギー・がん・感染症と闘う
―経皮投与型ワクチンの開発を目指して―
井上浄(北里大学理学部生体防御学講座)
よりよい共存を目指して
佐々木正五(慶應義塾大学名誉教授、東海大学名誉教授)

【インフォメーション】

海外科学雑誌情報 Silva Scientiae VI
久原孝俊(順天堂大学大学院医学研究科アトピー疾患研究センター)
Capsula Verborum
遺伝子組換え生物 : genetically modified organisms

遺伝子組換え作物 : genetically modified crop(s)

遺伝子組換えダイズ : genetically modified soybean(s)

グリホサート耐性の : glyphosate-tolerant

イソフラボン : isoflavone

エストロジェン : estrogen

生殖毒性試験 : reproductive toxicology study(ies)

探索行動 : explorative behavior

スイートコーン : sweet corn, table corn

焼きトウモロコシ : baked sweet corn

デントコーン : dent corn

コーンスターチ : cornstarch

査読審査のある専門誌 : peer-reviewed journal
書評「食育」って何だ?
『創造的な食育ワークショップ』(金丸弘美著、岩波書店、2007年8月)
大和田一雄((独)産業技術総合研究所)

Biophilia 対談

生命科学を支える研究支援
板倉智敏(独立行政法人理化学研究所脳科学研究センター)、西尾悦雄(日本チャールス・リバー株式会社)

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この巻号について

第3巻 第4号 (通巻12号)

Biophilia 12

特集: 「がん」制圧の最前線 ─病状、原因、治療。そして未来─

発行日: 2007年12月10日

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