Biophilia 8
特集: 理科教育を考える
昨今「理科離れ」が話題となっているが、その実情とはいかなるものなのだろうか?
理科離れとは何か、なぜそのような問題が起きているのかを検証する。
また、理科離れを防ぎ、科学創造立国日本を目指した理科教育への新たな取り組みを紹介する。
もくじ
巻頭エッセイ
【特集】理科教育を考える
【連載】
【総説】
ビオフィリア座談会第1回
【インフォメーション】
Capsula Verborum
"Capsula Verborum"とは、ことば(verbum)の小箱(capsula)というラテン語である。("capsula"「小さないれもの」が英語"capsule"「カプセル」の語源となった。"cap"とは「つかまえる、取り込む」の意。"ula"は指小辞。)
さて、「冥王星」は英語で"Pluto"という。われわれは、小学校の頃から、「水金地火木土天海冥」と語呂合わせで惑星"planet(s)"の名前(順番)を覚えてきたが、では、英語圏の人々はどのようにして惑星の名前(順番)を覚えるのだろうか。英語圏の人々では、
"My Very Educated Mother Just Served Us Nine Pizza pies."
(Mercury, Venus, Earth, Mars, Jupiter, Saturn, Uranus, Neptune, Pluto)
という短文で記憶するようである。このように、記憶を助けるための方法を"mnemonic device(s)"という。日本語の「富士山麓オーム鳴く」に相当するのだろう。(ちなみに、Jupiter、Neptune、Pluto は、ローマ神話における兄弟の神であり、それぞれ、天空、海、冥界(黄泉の国)の神である。"Pluto"「冥界の王」、すなわち「冥王」である。)